第3回  BLUEサークルメンバーインタビュー

ムキーラさん
「私の小鉢って大きいのかな?」
図1

こんにちは。早速ですが食事管理をしているのはどんな疾患のためですか?

2型糖尿病のために食事管理をしています。糖尿病が発覚したのは一昨年前の7月の健康診断の時です。
毎年同じ病院で健診を受けているのですが、血糖値が前年の値よりかなり高くなっていることがわかりました。結果を見てみると、空腹時血糖値が224mg/dlもありました。そしてすぐに10日間の検査・教育入院となりました。
ただ、自分の中では「ああ、やっぱり私もなっちゃったか」という感覚でした。実は私の母も2型糖尿病です。今は高齢で食が細くなっているのでそこまで厳しく食事管理をしていませんが、20年くらい前に母の糖尿病が発覚したときから、ぼんやりと「私もいつか糖尿病になるのかな」とは思っていました。私の糖尿病が発覚した際に、母から「私の祖母も叔母も糖尿病だ」という話を聞きました。そこで初めて私の母方の家系に糖尿病が多いことを知りました。

教育入院ではどんな指導がありましたか?

向かって右が「小どんぶり」と言われたお茶碗で、左が小松菜の煮びたしをよく入れているという、大活躍の小鉢だそうです。

向かって右が「小どんぶり」と言われたお茶碗で、左が小松菜の煮びたしをよく入れているという、大活躍の小鉢だそうです。

10日間くらい入院して、検査と食事の指導、運動の指導などを受けました。
入院のときに病院から「普段使用しているお茶碗を持ってきてください。」と言われたので、いつも自宅で使用していたご飯茶碗を持参したところ、栄養指導の際に「これは小どんぶりくらいあるわね!」と言われました(笑)。
そのときにはじめて「もしかして私が普通だと思っていた大きさって、大多数の人にとっては大きい、多いのかな?」と思いました。その後も、食事の度に「小鉢1杯って普通はどのくらいなの?」とか「「一切れ」ってこのぐらいでいいの?」など、疑問がどんどん湧き上がって、なんだかモヤっとしていました。今はあすけんを使うようになって、一般的な1人前の目安は何となくわかるようになりましたが、一人前って今まで自分が思っていたより少ないと思いました(笑)。お茶碗のサイズのほかは、今後は1日の摂取カロリーを1600kcalに抑えることや、食べる順番に気を付けること(食物繊維⇒タンパク質⇒糖質の順番でゆっくり良く噛んで食べる)等の指導をうけました。

食事の指導があったことを機に、あすけんを使用し始めたのですか?

いいえ。あすけんを使用し始めたのは教育入院後さらに少し時間が経ってからです。
教育入院で、1日の摂取カロリーは1600kcalと言われたので、食品交換表などを頼りに自分なりに工夫して食事管理をしていました。しかしまだ1人前の分量の目安が良くわかっていませんでしたし、1日に摂取すべき栄養素までは気にしていませんでした。とにかくカロリーを抑えることばかりを考えていたら、貧血になってしまい、うまく管理できず体調を崩すばかりでした。「何とかしなくては。このままではいけない」と思い、食事が簡単に管理できるアプリがないものかと検索し、あすけんを見つけました。

見つけていただき嬉しいです!ご自身で工夫しているあすけんの使用方法などありますか?

食事内容の登録に画像解析は使用せず、あえて全て手入力をしています。画像解析はラクで便利だと思うのですが、手入力にすると、自分が食べたものを反芻し、しっかりと認識できます。そうすることで「これは多すぎた」「これはカロリー的にもう少し食べても大丈夫」などと、客観的に考えることができます。さらに「これ、もっと食べたいな」と思っても、また手入力しなければならないと思うと、面倒だからやめておこうとなり、食べすぎが防げています。
また、アプリの使用法ではないですが、あすけんで正しい栄養素とカロリーを把握するため、料理をする際にはきちんと食材をはかって調理するようになりました。

よく取り入れている食材などありますか?

小鉢と茶碗にご飯と煮びたしを盛り付けていただきました。  「煮びたし」っておうちのご飯って感じでいいですよね。(^-^)

小鉢と茶碗にご飯と煮びたしを盛り付けていただきました。「煮びたし」っておうちのご飯って感じでいいですよね。(^-^)

小松菜豚ヒレ肉です。あすけんを使い始めて、栄養素グラフで鉄分が不足気味のとき、アドバイスに「鉄分不足には小松菜がいいですよ」と表示されたのです。それから取り入れるようになりました。あすけんを使い始める前で貧血になってしまったときは、鉄分が取れるのはレバーくらいしか思いつかず、「レバー毎日はちょっときついな・・・」と思っていました。しかし小松菜であれば価格も味も取り入れやすいので、それからはほとんど毎日といっていいほど、煮びたしにて食べているかもしれません。おかげ様で今は貧血もすっかり良くなりました。豚ヒレ肉はビタミンB1などのためです。あすけんを使用し始めてからも、「ダイエットには鶏肉だ!」と思っており、鶏ムネ肉やサラダチキンのようなものばかりを食べていました。しかし私の食生活の場合、鶏肉だと不足する栄養素が多い傾向にありました。そこでアドバイスに出てきた豚肉を取り入れることにしました。そうすると、今まで不足していた栄養素をきちんと補えるようになりました。豚バラ肉などは脂肪分が多めなので、ヘルシーな豚ヒレ肉をお得な値段のときに買っておいて冷凍保存するようにしています。

栄養バランスの大切さって、あすけんを使用してみて気づきますよね。

そうですね。とにかくカロリーだけを気にしていたときは、体調も崩しやすく、体重も思うようには減らなかった気がします。栄養バランスに注意して食事管理をすると、体重も落ちやすいですし、何より元気でいられますね。ときにはサプリメントも取り入れて、栄養バランスには特に気を付けるようにしています。
それから、あすけんのコラムも結構見ています。ダイエットや栄養素の役割などについて知らなかったことも書いてあるので、勉強になります。そうしているうちに、体重は食事管理を始めた当時より6kgほど減りました。

今は病気の管理も食事の管理もうまくっているんですね。

はい。最初は毎日3食ごとに色々な薬をのんでいましたが、今は1日2回、1種類の薬で済むようになりました。食事管理とあわせて、自転車通勤をするようにもしています。往復30分くらいですが、職場付近にキツい坂があるので毎日頑張って漕いでいます。血糖値やHbA1cの数値も安定しているので、通院も2か月に1度になりました。

体調もひとまず落ち着いたのですね。素晴らしいです。そんな今、興味のあることやハマっていることがあれば教えてください。

独学ですが、テレビやラジオの講座も取り入れてイタリア語を勉強しています。以前、テレビか何かを観ていたときに「ナポリを見てから死ね」というイタリアのことわざが出てきました。「へぇ、そんなにきれいな街なんだ~。」と軽く流していましたが、だんだん本当にナポリに行ってみたくなってきてしまいました。食べ物もおいしそうなので、自分でお店のメニューを理解して、選んで、注文してみたいです。
また、イタリア料理はパスタやピザなど、糖質の多そうなメニューがありますが、糖尿病の方はどのように食事管理しているのでしょうね。すごく興味があります。イタリア語で聞いてみたいです!
そんな目標のためにも、まずはしっかり体調管理しておかなければですね。本場のマルゲリータを食べる前に、あすけんでしっかり調整して備えねば!です(笑)。

♡いろいろなことに関心のある楽しいムキーラさん。面白いお話を沢山ありがとうございました♡

(上)これがムキーラさんの地元のどんどん焼き(※1)だそうです。皆さんどんどん焼きってご存知ですか? (下)私の知っている「どんどん焼き」!

(上)これがムキーラさんの地元のどんどん焼きだそうです。皆さんどんどん焼きってご存知ですか?
(下)私の知っている「どんどん焼き」!

とっても明るく楽しく食事管理についてお話しくださったムキーラさん。

「病気になってしまったのは仕方がないことだと思っている。これからずっと長く続けなくてはならないので、無理せず、楽しく面白く乗り越えていきたい。」とお話をされていたのがとても印象的でした。
ムキーラさんの地元に「どんどん焼き」という食べ物があるそうです。「どんどん焼き」と一言でいっても、この写真の食べ物を指す地域と、今川焼や大判焼きを指す地域、または全く形態の違っているものを指す地域もあるそうです。ムキーラさんのお茶碗の大きさのエピソードからも含めて、改めて、なにげなく使っている食事周りの言葉の意味を考えさせられますね。ちなみに私は、駄菓子屋さんで売っている「どんどん焼き」しか知りませんでした!
ほかにも「イタリアの糖尿病管理」など、気にしなかったけど実はよく知らないこと、意外と沢山ありませんか。あすけんBLUEサークル内でこうした新しい発見を一緒に探索し、共有していければ嬉しいです。

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