女性ホルモン“エストロゲン”が持つ大切な役割
女性ホルモンのひとつエストロゲンは、女性の卵巣で生成されています。このホルモンは、自律神経の調整、骨形成、女性らしいカラダの形成など、私たちが毎日を健康的に過ごすための大切な役割を担っています。エストロゲンのはたらきを知り、ホルモンバランスを整えて、キレイなカラダや健康作りに繋げましょう。
エストロゲンの働き
骨形成・骨粗鬆症の予防
骨は新しい骨を生成する骨芽細胞の働きと、古い骨を溶かす破骨細胞の働きが拮抗して形成されます。エストロゲンは破骨細胞を減らして骨芽細胞を増やしたり、食事と日光浴で体内にとり入れたビタミンDを体内にとり込みやすい形に変えたりなど、骨形成に重要な役割をはたしています。女性が更年期を迎えると、同年代の男性より骨密度が減り、骨粗鬆症に悩まされる原因は、閉経によりエストロゲンの分泌が低下してしまうためです。
自律神経の調整
女性は閉経を迎える40歳代後半ごろから、卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌が徐々に減り、月経が遅れ始めます。月経周期が不安定になると自律神経にも乱れが生じやすくなり、カラダは交感神経が優位な緊張状態が続きます。交感神経と副交感神経の切り代わりが不安定になり、更年期特有の不快な症状であるめまい、のぼせ、動悸、頭痛、イライラ、不眠などの症状が現れます。
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脂質代謝の促進
エストロゲンは肝臓で悪玉コレステロール(LDL)の代謝を促進する働きがあります。そのため閉経を迎えてエストロゲンの分泌量が減った女性は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えやすく、動脈硬化による病気を引き起こす確率が増えます。ホルモンバランスを整えることで、血液中の脂質代謝が促進されます。
女性らしいカラダの形成
エストロゲンは「美人ホルモン」とも呼ばれ、美しい髪の毛、肌つや、ふっくらした胸など女性らしいカラダの形成を助けます。エストロゲンの分泌が多い10代後半から20代に、女性は少女から女性的なカラダへ成長します。そして、エストロゲンの働きで月経を迎え、妊娠、出産に向けたカラダを作ります。
女性ホルモンは私たちの健康を保つために重要な役割を担っています。ホルモンバランスの調整には、日々の食事や生活スタイルを整えることが大切です。エストロゲンの役割を知り、美容や健康作りに役立てていきましょう。
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