シャインマスカット|果物
「シャインマスカット」は、日本の気候に合わせて育てやすく品種開発されたぶどうです。生で食べることが多い日本人のために種をなくしており、果皮が薄いため渋みもなく、皮ごと食べられるのが特徴です。
シャインマスカットの栄養成分と効果
炭水化物(果糖・ぶどう糖)
シャインマスカットの主成分である炭水化物は、果糖・ぶどう糖という単糖類からなり、体内ですばやくエネルギー源に変わります。しかし、果糖・ぶどう糖はたくさん摂り過ぎると肥満の原因になる可能性があるため、食べすぎには注意が必要です。
ビタミンK
ビタミンKは血液の凝固に関わるビタミンです。ケガをした時などに、自然に止血するように血液が固まる働きを促進します。骨の形成にも関わり、骨の健康のために大切なビタミンの1つです。さらに、動脈の石灰化を抑える作用もあります。
ポリフェノール
シャインマスカットには微量ながら、ポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え、老化や免疫機能の低下を防ぐ効果があるといわれています。
ぶどうのおいしい食べ方
食べごろの見分け方
■軸…緑色で太く、しっかりしている
■実…粒に張りがあって、大きさがそろっている
■皮…色が鮮やかなもの
ぶどうには収穫基準があり、それにしたがって出荷されます。そのためお店に並んでいるものはすでに食べ頃なことが多いです。
また、皮を白い粉がおおっていることがありますが、これは「ブルーム」といい、脂肪酸などでできた天然成分です。ブルームはぶどうの病気を防いだり、鮮度を保つ働きがあります。無害なため、食べるときに無理に落とす必要はなく、むしろ新鮮さのあかしです。
保存方法
ぶどうは常温で保存できますが、あまり日持ちしません。また温度が高いほど傷みやすくなります。購入したら早めに食べましょう。
■長持ちするポイント
・乾燥しないように新聞紙やポリ袋などで包む
・直射日光を避け、冷暗所や冷蔵庫で保存する
・軸を少し残して1粒ずつカットする
ぶどうは常温にしたほうが甘味を感じやすいので、食べるときは20~30分前に冷蔵庫から出して食べるのがおすすめです。
おすすめレシピ
シャインマスカットのサラダ
シャインマスカットは程よい甘さで、爽やかさがあるのでサラダにもよく合います。ルッコラやベビーリーフ、またチーズや生ハムなど少ししょっぱいものと合わせ、イタリアン風のドレッシングをかけるととてもおいしいですよ。
スーパーだけでなく、お中元やお供え、ふるさと納税などでよく見るようになったシャインマスカット。食べやすいため、ついたくさん食べてしまいそうですが、果糖やぶどう糖を含んでいるため、食べすぎは太る原因になる可能性があります。量と食べるタイミングを考え、おいしく食べましょう。
▼カロリー計算▼
⇒シャインマスカットのカロリー・栄養価はこちら
〈参考・参照〉
・日本食品標準成分表(八訂)<最終閲覧日:2023/09/22>
【執筆者】
大学で栄養学を学び栄養士の資格を取得。在学中は、経産婦の体型意識を調査し、健康的な体型と理想的な体型の差を研究した。3人の子どもを産み、自身の体型や食事が子どもに与える影響から、食事の重要性を再確認し、食を通じて多くの人の健康やダイエットのサポートしたいと考え、現在はあすけんコラム執筆の他、栄養価計算やメニューデータの整備などを行う。
栄養士
井﨑 夏紀