第15回 BLUEサークルメンバーインタビュー
約半数が再発すると言われている中、あすけんで食事管理を頑張っています。
あすけんを使用し始めたのは、どんなことがきっかけでしたか?
脳梗塞(※1)で倒れ入院していたとき、病院であすけんをすすめられたのがきっかけです。
病院の管理栄養士さんから栄養指導があり、退院後にもカロリーや塩分を抑えた食事を心がけるように言われました。でも、これまでカロリーや栄養素について特別に学んできたわけではないので、自分ひとりで食事管理をするのは難しいですと伝えたところ、管理栄養士さんがあすけんを使用して食事管理をしてはどうですかとおっしゃったのです。
※1:脳梗塞:血栓という血の塊が脳の血管を塞いでしまうことを言います。アテローム血栓性梗塞・ラクナ梗塞・心原性脳塞栓症の3つのタイプに大別されます。血管が詰まり必要な酸素や栄養が送られなくなった箇所の脳細胞は壊死してしまいます。脳細胞のほとんどは再生しないので、その結果半身まひや言語障害、認知低下などの症状が現れます。(厚生労働省e-ヘルスネット等参照)
脳梗塞をおこされてしまったのですね。何か前兆などはあったのでしょうか?
倒れたのは5年前の8月だったのですが、数日前からなんとなく倦怠感があり「夏バテなのだろう」程度に考えていました。それが、ある日外を歩いていたら急につまずいて転んでしまい、起き上がろうとしたのですが体の片側に力が入らなくなったのです。これは普通じゃないと思い、幸い意識はありましたので自分の携帯電話で救急車を呼びました。そのまま救急搬送され、1か月半入院することになりました。普段から気になるような自覚症状はありませんでしたが、今になって考えると、もともと血圧が高かったうえに、脂の多い食べ物を好んで食べていたことが良くなかったのではないかと思います。
ご自身で救急車を呼ばれたのですね。それはとても大変でしたね。
入院中にはあすけんの使い方の指導などもあったのでしょうか?
いいえ。あすけんアプリを使って退院後の食事を管理することはすすめられましたが、病院からあすけんの使い方についての指導はありませんでした。病院での食事指導の内容は、退院後、一日の摂取カロリーを1400kcalに抑え、塩分の摂取量も6g以下にするようにというものでした。
入院している間、食事の栄養やカロリーの管理は病院側でしてくれますが、退院後は自分ひとりでしなくてはなりません。倒れる前は毎日の食事について、どのような栄養素のものなのか、カロリーはどのくらいなのかということを細かく意識したことがなかったのです。そこで、入院中から自主的に、献立の詳細が書かれたカードを見ながら病院食をあすけんに記録する練習をはじめてみました。
退院後はスムーズにあすけんの使用を開始できましたか?
記録自体は練習していたので問題なかったのですが、そもそもの目標設定に苦労しました。私は身長が176cmで、退院時の体重は70kgほどでしたが、そうすると病院で指定された1400kcalをあすけんでは設定できませんでした。そのため、とりあえずあすけんの目標カロリーは気にせず、病院指定のカロリーを守って食事記録を続けました。未来さんのアドバイスで「カロリーが不足しています。」と怒られながらも、なんとか1年間食事管理を続け体重は58kgまで落ちました。
70kgから58kgとは、かなりダイエットされましたね。
そうですね。ただ、体重が落ちたことは良かった一方、それによって飲んでいた薬が効きすぎるようになったようで、立ちくらみを起こすようになってしまいました。人生で立ちくらみは経験したことが無く、少し痩せすぎてしまったとも感じていたので、通院の際に管理栄養士さんと相談して摂取カロリーの目標値を1800kcal まで増やしました。その際にはあすけんでの食事記録を見せながら相談しました。現在体重は64kgまで戻っていますが、自分の体感的には62kgくらいが一番調子が良いので、またそのくらいの体重をめざそうと思っています。
自炊されることもあるのですか?
脳梗塞の後遺症が若干残っており、自炊は難しくなってしまいました。以前は休みの日にカレーやシチューやおでんのようなものを作ることもあり、自炊を再開したいのですが、材料を全て量らないと塩分やカロリーの管理ができません。特別しょっぱいものが好きなわけではないですが、自分の好みに合わせて作った場合、6gの塩分量を把握するのは難しいですので、食事はほとんどコンビニか外食ですませています。
外食やコンビニをご活用されているのですね。食事を選ぶうえで気を付けているのはどんなところですか?
退院直後は、会社の近くにタニタ食堂がありましたので昼食をそこで摂るようにしていました。タニタ食堂のメニューであれば塩分量・カロリーもすぐわかり、また、その場でわらなく ても後からホームページで詳細を調べられるので、管理しやすかったです。好きなものを食べたいときは栄養素グラフを見ながら調整して、昼食に好きなものを食べることもあります。コンビニなどで食事を選ぶときには、必ずカロリー表示のあるものを選びます。あすけんにはコンビニや外食の食品が数多く登録されているので、その点は助かっています。
朝はどうしても忙しくて簡単なものしか食べられないので、昼食は少しボリュームのあるものや、味付けの満足度が高いものを食べることが多いです。夜はあすけんの記録を見てカロリーや塩分をあとどのくらい取れるか確認しそれに合わせて食事を決めています。
他にもあすけんの機能で特に活用しているのはどの機能になりますか?
1食に対するアドバイスも見ています。最初はおおまかな一日の摂取カロリーだけわかればいいと思っていましたが、1食ごとのアドバイスが無いと一日の食事の計画がしづらいと感じ始めたのです。そこで毎食のアドバイスを見ることができるプレミアムコースを使い始めました。
アドバイスはいつも参考にしていますが、一つ困っているのは、「前の食事ではこの栄養素が多くとれましたね。」と言われても、その栄養素が前の食事のどの食材にあたるものなのかわからないことです。できればアドバイスの際に、何を食べた結果その栄養素が摂取できたのかを教えていただけると、より参考にしやすくなると思います。
ありがとうございます。確かに何をたべたらどんな栄養素が取れたのかが、すぐにわかれば よりご活用いただけますね!
食事管理以外に運動などもされているのですか?
特別に運動をしているわけではありませんが、仕事で一日 1万歩ほどは歩いています。また、リハビリの通院でウェイトトレーニングをするので、その分もあすけんに記録しています。
一方、平日は通勤でたくさん歩くのですが、休みの日は家にこもりがちになってしまいます。そのため気分転換と運動のために外に出て買い物などをし、外食をしてまたのんびり歩いて帰ってきたりしています。
私の持病は、発症後5年で約半数の方が再発すると言われています。再発した場合、今のように自分ひとりで生活していくのは難しくなります。私は発症してから既に5年経っていますが、今のところあすけんを使って上手く管理ができているので、このままあと5年はあすけんとともに頑張ろうと思っています。
※あすけんコラムにどのような食材にどのような栄養素 が多く含まれているのかも記載していますので、よろしければ参考になさってみてくださいね。(あすけんコラム:栄養辞典・食材辞典 https://column.asken.jp/nutrient_dictionary/)
貴重なお話ありがとうございました。
今は一人暮らしで、ご自身で食事の管理もされているというHirota51さん。
後遺症を持たれながら、食事だけではなくさまざまな日常の業務をすべてご自身でこなすのは、とても大変なこととお察し致します。約半数の方に再発の可能性があると言われる中、あすけんがHirota51さんの食事管理のお力になれていることをとてもうれしく思いました。そして、病気に対する食事管理の重要性を改めて知ることができました。これからもHirota51さんやHirota51さんと同じような持病の方々にお役立ていただけるよう、より良いサービスの提供に努めてまいります。
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