いちじく|果物
鮮やかな赤紫色の柔らかくてジューシーな果肉と、プチプチとした食感が美味しいいちじく。西アジアやアラビア半島が原産のフルーツで、日本には江戸時代にやってきたそう。ドライフルーツとしてもよく食べられています。そんないちじくの栄養成分とその効果、美味しい食べ方をご紹介します。
いちじくの栄養成分とその効果
食物繊維
いちじくには、食物繊維が1.9gと豊富に含まれています(可食部100gあたり)。特に水溶性食物繊維のペクチンです。食物繊維は胃の中に食べ物が留まる時間を長くするので満腹感を得られたり、腸を刺激して便通をよくする働きがあります。また、血糖の上昇を緩やかにし、コレステロールの排出を助ける働きもあります。
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カリウム
私たちのカラダの細胞を活動させるのに必要な水分の量を調節する働きがあります。他にも筋肉や神経伝達を正常に保つために働きます。カリウムを積極的に摂取すると、高血圧やむくみの予防に役立ちます。
消化酵素
いちじくに含まれる消化酵素は胃腸の働きを活発にしてくれます。いちじくの乳汁にはタンパク質分解酵素のフィシン、果肉には脂肪分解酵素のリパーゼやでんぷん分解酵素のアミラーゼを含み、胃腸の働きを助けて消化吸収をよくします。
いちじくのおいしい食べ方
そのまま食べる
旬の時期は夏から秋にかけて。果実の先端が開き気味のものは完熟し、甘みが強いです。全体が赤く色づいてつやがあるものを選びましょう。皮は薄いので、バナナのように軸の部分から剥くと簡単に手で剥くことができます。そのまま食べても、カットして牛乳をかけて食べても相性が良いです。
ジャムやコンポート
水溶性食物繊維のペクチンを含むので、ジャムやコンポート、赤ワイン煮にしても美味しくいただけます。生のままだとあまり日持ちしないので、食べきれない場合におすすめです。
クリームとも合うので、アイスクリームにかけたり、タルトなどケーキにするのも良いですね。ただし、タンパク質分解酵素が含まれているので、ゼリーにする場合は寒天を使いましょう。ゼラチンを使用する場合は生のイチジクを使うと固まらないのでご注意を。
サラダ
生ハムやモッツアレラチーズとともにサラダにすると、見た目もおしゃれな前菜になります。オリーブオイルと塩こしょうをかけてシンプルにいただくと、イチジクの甘みが引き立ちますよ。
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イチジクは古来から「不老長寿の果物」として食べられてきたそう。胃腸の調子があまり良くないな、と感じたらデザートや間食に食べてみてはいかがでしょうか。