話題のMCTオイル!ダイエットにおすすめな2つの理由
今話題のMCTオイル。この「MCT」とは「Medium Chain Triglyceride」の頭文字をとったもので、中鎖脂肪酸のことを指します。今回はこのMCTオイルがダイエットに適している理由についてご説明していきます。
MCTオイルとは
「MCTオイル」と呼ばれるものは、中鎖脂肪酸100%で構成されているの油のこと。
脂肪酸とは多くの脂質に含まれている成分で、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸とがあります。飽和脂肪酸はその中でさらに、短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸の3つに分けられます。
中鎖脂肪酸はココナッツなどヤシ科の植物や、牛乳、また母乳などにも含まれており、生まれた頃から摂取している成分の1つです。
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ダイエットにおすすめな2つの理由
1.素早く分解・消費され、体脂肪になりにくい
なたね油や大豆油など、通常の植物油に多く含まれるのは長鎖脂肪酸。この長鎖脂肪酸は消化・吸収された後脂肪組織などに蓄えられ、必要に応じてエネルギーとして利用されます。
これに対し、MCTオイルは消化された後すぐに肝臓へと運ばれ、素早く分解・短時間でエネルギーとして利用されます。
このエネルギーに転換される速さは長鎖脂肪酸と比較すると4~5倍ともいわれ、結果として体脂肪として蓄積されづらくなります。
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2.腹持ちを良くする
過度な脂質制限は、実はダイエットを辛くする要因の一つになっているかも。脂質には血糖値の上昇を緩やかにする働きがあり、また緩やかに上昇した血糖値は緩やかに下降します。
これは私たちが感じる「腹持ち」にも比例をするため、糖質とタンパク質とのバランスを考えながら、カロリーオーバーにならない程度に油を用いて料理をする方が空腹を感じにくくすることができるのです。
ダイエットにとり入れる方法
MCTオイル(=中鎖脂肪酸100%のオイル)は今ではスーパーなどでも手軽に手に入るようになりました。
透明で特徴的な味や匂いもないため、さまざまな料理に用いやすく、また酸化・劣化にも強いため常温保存ができるという利点も。ただし、直射日光のあたるところは避けるようにしてくださいね。
炒め物をする際にサラダ油の代わりに使ったり、MCTオイルを用いて塩・レモンやしょうゆを混ぜたオリジナル・ドレッシングを作ってみたりするのもいいですね。
MCTオイルはダイエットの味方となってくれる油。
みなさんの食生活にうまく取り入れながらダイエットへ役立てていってくださいね!
海外の菜食者(ベジタリアン)に興味を持ちベジタリアニズム発祥の地ともいわれるイギリスへ留学。
国内外で得た菜食に関する知識やスキルを活かしながら「食を通して心もカラダも健康に」をモットーに
料理教室の主宰、商品開発、コラム執筆などを行う。
MY Nutrient
栄養士・フードスペシャリスト
安川 舞由子