栗|種実類
秋の味覚「栗」には健康増進とアンチエイジングに役立つ栄養素が豊富に含まれています。
ナッツ類に分類されますが、他のナッツ類と比べると脂肪が少ないのが特徴です。そのため、間食としてのエネルギー補給やおやつ代わりにピッタリの食材です。
栗の栄養成分と効果
ビタミンC
シミ・しわなど肌トラブルを改善します。また、細菌やウィルスに対する抵抗力を高める働きがあり、風邪やアレルギーの予防に役立ちます。ビタミンCは熱に弱い性質がありますが、栗のビタミンCはデンプン質に包まれているため、加熱による損失が少なくいのが特徴です。
カリウム
カラダの余分な塩分を排出して水分濃度を適切に保ち、むくみや高血圧の改善に役立ちます。
葉酸
ビタミンB群の一種で赤血球の合成を助ける働きがあり、造血ビタミンと呼ばれています。貧血を予防するほか、胎児の正常な発育を助ける働きがあります。
亜鉛
外食や中食が増えている現代人の食生活で不足しがちな栄養素です。亜鉛は味覚の機能を正常に保ったり、肌トラブルの改善を助けたりしてくれます。
食物繊維
腸の運動を活性化させ、老廃物の排出を助けてくれます。また、腸内の悪玉菌を減らして、腸内環境を整える作用があり便秘改善に役立ちます。
タンニン
渋皮に含まれているポリフェノールの一種タンニンには強い抗酸化作用があり、カラダにたまった余分な活性酵素の排出を助けて生活習慣病の予防やアンチエイジング・美肌効果に役立ちます。
栗の効能
美肌効果
栗に含まれるタンニンには毛穴を引き締める効果があり、化粧品等に配合されている成分です。また、シミ・しわの原因となるメラニンの産生を抑制する働きが、ハリ・美肌効果を助けてくれます。
一般的に捨ててしまう皮の部分に、抗酸化作用の高いタンニンが含まれているので、渋皮煮は効果的なとり方です。
生活習慣病の予防
強い抗酸化作用のあるタンニンの成分が、悪玉コレステロールの排出を助けて、動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。
栗のおいしい食べ方
栗は、果皮につやがあり、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。
栗ご飯や栗の渋皮煮、さらにスイーツとしてモンブランや栗の甘露煮など、いろいろな料理で活用できます。栗に含まれているデンプンは、いも類や豆類のデンプン質よりも粒子が細かいため、独特ななめらかな味わいを出しています。
保存方法
果皮がついたままのものは、水分が飛ばないように袋に入れて冷蔵保存しましょう。冷蔵庫で3~4日間保存することで、栗のでんぷん質が糖に変わるため甘みが増します。また、むき栗は、あく抜きをして水の中で冷蔵保存を。あまり日持ちがしないので、できるだけ早く食べましょう。