お酒のお供!肝機能サポートに役立つおつまみとは

お酒を飲む機会が多いと、肝臓の疲れが気になりますね。あすけん栄養士が、肝臓の働きをサポートする栄養素とおつまみをご紹介します。
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肝臓の機能を助ける栄養素とおつまみ

お酒を飲むと消費されるビタミンB1

毎日晩酌する習慣があったり、飲み会続きだったりすると、多くのビタミンB1が消費されてしまいます。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなることもあるので、積極的に補うようにしましょう。
《ビタミンB1を補うことができるおつまみ》
冷奴・納豆・枝豆・レバーの焼き鳥・豚肉キムチ炒め など

アルコール分解酵素の材料になるナイアシン

ナイアシンは、アルコール分解酵素の材料になるため、お酒をたくさん飲むと多く消費されてしまいます。そして、深刻なナイアシン不足となると、皮膚炎・下痢を引き起こすことがあります。

肉類・魚類に多く含まれますが、おつまみでナイアシンを補給するなら、きのこ類を使ったメニューを上手にとり入れてみましょう。肉類・魚類のおつまみばかり選んでしまうと、カロリーオーバーや脂質の摂り過ぎにつながりやすくなります。(※1)
《ナイアシンを補うことができるおつまみ》
蒸し鶏・むね肉やささみのバンバンジー・カツオのたたき・めざし・きのこのソテーなど
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アルコール分解酵素の働きを助ける亜鉛

亜鉛はアルコールを分解酵素の働きを助けるミネラルです。
晩酌・飲み会などでたくさんお酒を飲み続けていると、亜鉛の吸収率が低下し、尿中に排出されやすくなる傾向があります。思い当たる人は、亜鉛を積極的にとり入れてみましょう。亜鉛欠乏によるニキビ・口内炎の改善が期待できるとされています。

でも、サプリメントなどで大量に補おうとするのはNG。植物性の食品に含まれる非ヘム鉄やの吸収を阻害し、貧血を招く恐れがあります。(※2)
《亜鉛を補うことができるおつまみ》
焼き牡蠣や蒸し牡蠣・ホヤの酢の物・チーズ・たたみいわしなど

 

アルコールには、食欲を抑えるホルモンであるレプチンを減少させる作用があり、食べ過ぎによるカロリーオーバーに陥りやすくなります。低カロリーで、満足感が得やすい海藻・きのこ類・野菜類をつかったメニューを選び、カロリーコントロールをすることも大切です。(※3)

 

【参考・参照】
(※1)「統合医療」情報発信サイト ナイアシン解説
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail181.html〉
(※2) 「統合医療」情報発信サイト 亜鉛解説
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail36.html〉
(※3)一般社団法人 日本生活習慣予防協会 アルコールを飲み過ぎないために 事前に知っておきたい対処法
〈http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2015/002789.php〉

【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。

衞藤敬子

管理栄養士
衞藤敬子

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