アスパラガス|野菜類

春から夏にかけて収穫される「アスパラガス」。ヨーロッパでは春の到来を知らせる野菜で、桜前線ならぬアスパラガス前線という言葉もあるそうです。アスパラガスは、緑が鮮やかな「グリーンアスパラガス」、独特なほろ苦さと白さが特徴の「ホワイトアスパラガス」、日本ではあまり見かけませんが、甘く柔らかい紫色の「紫アスパラガス」などさまざまな種類があります。今回は日本で流通量が多い「グリーンアスパラガス」について、どのような栄養と効果があるのか、またおいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。

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アスパラガスの栄養成分と効果

ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があり、動脈硬化や老化・免疫機能の低下の原因のひとつとなる活性酸素の働きを抑えてくれたり、血液中の悪玉コレステロールの酸化を抑制し、血栓をできにくくしてくれたります。

ビタミンK

ビタミンKは血液の凝固に関わるビタミンです。ケガをしたときなどに、自然に止血するように血液が固まる働きを促進します。また、骨の形成にも関わり、骨の健康のために大切なビタミンの1つです。

葉酸

葉酸は、赤血球を作り出す働きがあり貧血を防ぎます。また、お腹にいる赤ちゃんの発育に関わる栄養素で、神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるため、妊娠前や妊娠中に積極的に摂るのがおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助け、抗酸化作用があります。また、ビタミンCが不足すると、倦怠感や疲労感を感じやすくなります。私たちは体内でビタミンCを作ることができないため、食べ物などから摂る必要があります。

アスパラガスには、アスパラギン酸というアスパラガスから発見されたアミノ酸が含まれています。アスパラギン酸はエネルギー代謝に関わり、疲労回復の効果が期待されることでも知られています。

アスパラガスのおいしい食べ方

肉巻きアスパラガス

アスパラガスに豚肉やベーコンを巻き、巻き終わりを下にして焼いてください。塩コショウや照り焼き、焼き肉のたれなどをかけて、できあがりです。レモンなどをかけてもおいしくいただけます。肉が先に焦げそうなら、蒸し焼きにすると中まで火が通りやすいです。また、肉巻きにしたものを、フライや天ぷらなどにアレンジもできるので、いろいろ試してみでください。

アスパラガスのソテー

アスパラガスをオリーブオイルやバターで焼くだけで、とてもおいしくいただけます。またブラックペッパーや粉チーズなどをかけると、また違った味わいになり、半熟と一緒に食べるとボリュームもあり満足感がでます。シンプルですが、簡単にでき、料理の彩りとしても優秀なので、付け合わせやお弁当にもおすすめです。

 

新鮮なアスパラガスは皮も柔らかく、そのまま調理してもおいしくいただけます。もし、根元の方は皮が固く気になる場合は、皮をむいて食べてくださいね。

▼カロリー計算▼
アスパラガスのカロリー・栄養素はこちら

【参考・参照】
厚生労働省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

※本記事は、2018年04月21日に公開された記事を再編集しました。(2025年9月24日)

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