しそ|野菜
古くから薬用として広く使われている青しそは、私達のカラダに必要なほとんどの栄養素が含まれています。とくにビタミンB2やβ-カロテンなどは野菜の中でもトップクラス。夏バテ防止にも効果的なので、うどんやそうめんなどの薬味として大活躍します。
しその栄養成分と効果
β-カロテン
β-カロテンは強い抗酸化作用で老化の原因となる活性酸素を除去します。また必要に応じて体内でビタミンAに変換されます。粘膜を強くし、カラダの抵抗力を高めて風邪予防や肌の乾燥を防ぐことにも役立ちます。
カルシウム
カルシウムは丈夫な骨や歯を作るために欠かせません。また血中カルシウムは、筋肉や神経の働きを正常に保ったり、血液の凝固を助ける働きがあります。
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける働きがあるので美肌効果を期待できます。また免疫力を高めるため、風邪の予防にも効果抜群です。
ぺリルアルデヒド
しそ独特の香り成分のペリルアルデヒドはシソアルデヒドとも呼ばれ、強い抗菌作用・防腐効果があります。刺身のつまや料理のあしらい、薬味に欠かせないのはこのためです。食中毒を予防するほか、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もあります。
しそのおいしい食べ方
薬味やあしらいとして食べるだけでは量があまり摂れないので、肉や魚を巻いた揚げ物や焼き物・天ぷらのような、まとまった量をとれる料理がおすすめです。油を使って調理すれば、β-カロテンを効率的に摂ることができますし、お肉などのタンパク質と一緒に摂れば、コラーゲン生成に繋がり美肌作りに効果的です。
保存方法
乾燥した場所では黒く変色してしまいます。ぬらしたキッチンペーパーなどで包んだ後、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。冷凍保存も可能で、葉を刻んでおけばそのまますぐに使えます。
豆知識!しそ科のえごまで作るえごま油の効用
エゴマ油はしそ油として販売されています。エゴマ油は菜種油が普及するまでは、日本で主要な植物油でした。今、脚光を浴びているのは、主成分であるα-リノレン酸(必須脂肪酸)が、体内でEPAやDHAに変化するためです。エゴマ油は脂肪として蓄積されにくい性質を持ち、ダイエットや健康に効果がある「良質の油」として人気になっています。
日本に古くからある「しそ」をいろんな料理にとり入れてみましょう。