ダイエットをアップデート!誤解されがちな知識を正しく理解しよう
ダイエットに関して、メディア上ではたくさんの情報があふれています。中には誤解されがちな知識を元にダイエットを実践してしまい、うまくいかなくなる方も。今回は、何を信じたらよいか迷うあなたに向けて、あすけん栄養士が誤解されがちな知識について解説します。
ダイエットで誤解されがちな知識5選
今から紹介する5つは、ダイエットを無理なく続けたい方にとって、ぜひ見直してほしい知識です。考え方のヒントとともに解説します。
①お米は太る?
「お米は太る」として、ダイエット中にお米を避ける方がいるかもしれません。ほんの少ししか食べなかったり、すべて抜くようにしたり……。
しかし、減らし過ぎは要注意。お米などの主食を減らし過ぎることにより、下記の状態につながるかもしれません。
・空腹感やイライラにつながる
・間食が増えたりドカ食いしやすくなったりする
・便秘がちになる
お米は適量であれば、腹持ちがよくダイエットの強い味方になってくれます。またお米は食物繊維の大切な補給源になるため、便秘予防にも役立ってくれているのです。
適量をとり入れて、無理なくダイエットを続けましょう。
②やせない理由はカロリー?
「カロリー」と「ダイエット」は、切っても切れない関係です。しかし、カロリー以外にもダイエットの結果を左右する「見落としがちな3つの習慣」があることをご存じですか?下記3つの習慣がある方は要チェックです。
・睡眠時間が6時間未満である
・人より食べるのが速い
・朝食をとらないなど欠食することが多い
これらはすべて「太りやすい習慣」として知られています。カロリーも大切ではありますが、まずは土台となる部分を整えることも大切です。ぜひ下記のコラムで改善の取り組みをはじめてみましょう。
⇒やせない理由はカロリーじゃない?忙しい方が見直したい3つの習慣
③野菜ジュースは野菜の代わりになる?
手軽に飲める野菜ジュース。1日分の野菜の量(350g)が使われているものもありますが「これだけでOK」と思っていませんか?
野菜ジュースは加工の際にビタミンやミネラル、食物繊維が減ってしまうため、野菜ジュースだけでは野菜の代わりにならないのです。また「噛む」行為がないため、満腹感を得られにくいデメリットも。
ダイエットには、野菜たっぷりの食事を基本にすることが大切です。野菜ジュースを活用するタイミングは、下記のコラムをチェックしてみてください。
④たんぱく質は摂れば摂るだけ筋肉がつく?
「筋肉をつけるにはたんぱく質が大事!」というのは事実ですが、たんぱく質ばかりに偏ってしまったり、糖質を控えすぎたりしていませんか?
たんぱく質は摂れば摂るだけ筋肉がつくわけではなく、糖質もあわせてバランスよく摂取することがカギとなります。もちろん、運動や筋トレも忘れずに!
たんぱく質をたっぷり摂ろうとして、かえってカロリーを摂りすぎてしまえば、本末転倒です。下記コラムを参考に、上手にとり入れましょう。
⇒たんぱく質はたくさん摂った方が効果あり?正しい摂り方を栄養士が解説
⑤「健康オイル」はたっぷりとった方がよい?
えごま油、アマニ油、オリーブ油、MCTオイルなど……。ダイエットや健康によいといわれているオイルですが「なんにでもかけてOK」「たっぷり使ってOK」という考え方は要注意です。
脂質は1g9kcalとカロリーが高いため、ダイエットを妨げてしまう恐れがあります。大切なのは適量の脂質の範囲内でとり入れること。正しいとり入れ方を身につけましょう。
⇒良質な油の「逆効果」なとり方に要注意!効果を高めるとり入れ方とは
「がんばっているのになかなかやせないな」と感じている方の中で、今回紹介したものにあてはまる方は、ぜひ知識をアップデートしてみましょう。適切な方法で、無理なくダイエットに取り組んでくださいね。
【執筆者】
管理栄養士。病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。HP:https://hirotachihiro.com/
管理栄養士
広田 千尋
- ダイエットの知識
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