手軽にエイジングケア!「スピルリナ」がもつ栄養効果

アメリカやカナダで主要なスーパーフードと位置づけされるスピルリナは、プライマリースーパーフードと呼ばれています。日本でも、2016年後半に押さえておくべきスーパーフードとして1位に選出され、(日本スーパーフード協会http://www.superfoods.or.jp/)注目が高まっています。スピルリナを摂ることで期待される効果を解説します。

green smoothie

スピルリナってどんなもの?

スピルリナは、30億年以上前から存在する、非常に生命力が強い藻の一種。0.3~0.5mmのらせん状をしていて、熱帯地方のアルカリ度の高い湖に自生しています。乾燥重量100gあたりのタンパク質の割合は60%以上で、同じ重量の大豆の約2倍に相当します。そのまま食べることは少なく、サプリメントやパウダーなどで摂る機会が多いスーパーフードです。(※1)

スピルリナに期待できる効果4つ

1.エイジングケアができる

スピルリナには、ビタミンA(β-カロテン)ビタミンEといった抗酸化作用をもつ栄養素が比較的多く含まれ、血管や細胞を傷つけてカラダの内側から老化を進める活性酸素を除去してくれます。 また、スピルリナの青緑色のもととなるフィコシアニンという色素にも抗酸化作用があることが示されています。(※1)

2.貧血対策のサポート役になる

スピルリナには鉄分が含まれていて、10g摂取すると1.5mgが体内に吸収できるとされています。毎日の食事にプラスすれば、不足しがちな鉄分摂取量を増やす助けになります。(※2)
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3.心臓血管疾患の予防につながる

スピルリナには、必須脂肪酸のひとつであるα-リノレン酸がたっぷり含まれています。その含有量は、同じ重量のコーン油と比べて約1.1倍~1.7倍。α-リノレン酸は、心臓の血管疾患の予防に有効だと認められているだけでなく、記憶力を高める作用をもつDHAへと体内で変化するのもうれしいポイントです。 アメリカでは、スピルリナをα-リノレン酸の供給源にするベジタリアンも多いそうです。(※1)(※3)

4.免疫力の向上が期待できる

スピルリナを1年以上摂っている人と半年未満しか摂っていない人を分け、唾液中の抗体量について調査したところ、1年以上摂っている人の平均量の方が高かったという結果が得られています。このことから、スピルリナを習慣的に摂ると、風邪などの感染症防止に役立つことが期待できます。 (※1)

スピルリナを選ぶポイント

スピルリナを選ぶ際には、肝毒性のあるミクロシスチンという物質や、水銀・カドミウム・鉛・ヒ素といった重金属が含まれていない製品を選ぶことが大切です。表示や製造元の情報をしっかり確認し、安心できる製品を購入するようにしましょう。(※2)

スピルリナのおすすめの食べ方

味噌汁にちょい足しする

海苔に似た味わいのスピルリナは、日本人の味覚にマッチしやすいのが特徴です。毎日の食事にとり入れるなら、味噌汁にちょい足ししてみましょう。
味噌汁1杯に対し、スピルリナ小さじ1杯くらいが目安量です。

食事の仕上げにプラスする

粉ふきいも・サラダチキンなどにまぶせば、風味づけに役立ちます。タコ焼きやお好み焼きにトッピングするのもとり入れやすい方法です。
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飲み物に加える

小松菜ほうれん草を使ったグリーンスムージーにプラスしたり、青汁に加えたりすると手軽にスピルリナを摂ることができます。

 

スピルリナを摂り過ぎると体調を崩しやすくなるという報告もあります。製品に書かれた摂取目安量を守りながら上手にとり入れてみてくださいね。

 

【参考】
(※1)サプリメントとしてのスピルリナの機能研究 女子栄養大学 林 修
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/18/1/18_1_19/_pdf〉(最終閲覧日2016/10/07)
(※2)厚生労働省「統合医療」情報発信サイト スピルリナ
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail86.html〉(最終閲覧日2016/10/07)
(※3) 厚生労働省「統合医療」情報発信サイト α―リノレン酸
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail561.html〉(最終閲覧日2016/10/07)
スピルリナの安全性と機能性 国立健康・栄養研究所 食品表示分析・規格研究部 石見 佳子 、江崎 潤子
〈http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/spirulina.html〉(最終閲覧日2016/10/07)
国立環境研究所 アオコに含まれる有毒物質
〈https://www.nies.go.jp/kanko/news/19/19-2/19-2-05.html〉(最終閲覧日2016/10/07)

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