風邪をひかないカラダを作ろう!健康を支える食事のポイント
のどの痛み・鼻水・鼻づまり・発熱など、不快な症状をもたらす風邪。風邪をひいてしまう原因と、健康を支える食事のポイントについて解説します。
風邪をひいてしまう原因とは
わたしたちが風邪と呼んでいる症状は、正式には急性上気道炎(かぜ症候群)といいます。上気道とは、鼻からのどにかけての気道を指し、この部分の粘膜の炎症が風邪の症状をもたらします。炎症の原因はライノウイルス・アデノウイルス・RSウイルスなどのウイルスによるものがほとんどです。
健康を支える食事のポイント
健康を保つためには、日々の食生活でバランスのよい食事をとることが基本です。バランスのよい食事からは、エネルギーを生み出す栄養素以外にも、ビタミン・ミネラルなどのさまざまな栄養素を摂ることができます。中でも、皮膚や、鼻・のど・口の中などの粘膜を健やかに保つ働きをもつ栄養素をご紹介します。
1.ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つほか、目の健康や成長促進に関わります。動物性の食品に多く含まれているほか、緑黄色野菜など食部酢性食品には体内で必要量だけビタミンAに変換される「β-カロテン」が含まれます。
多く含まれる食材:かぼちゃ・にんじん・ほうれん草・レバー・うなぎ・まぐろ・卵など
2.ビタミンB2
ビタミンB2はエネルギー代謝に関わる栄養素です。特に脂質の代謝に必要です。成長促進や皮膚や粘膜を保護する作用があります。
多く含まれる食材:レバー・ぶり・うなぎ・納豆・アスパラガス・牛乳・アーモンドなど
3.ビタミンB6
ビタミンB6は、糖質・タンパク質・脂質の代謝を助けたり、ホルモンの調整をしたりする働きがあります。
多く含まれる食材:バナナ・さつまいも・鶏むね肉・豚ひれ肉・さんま・かつお・玄米ごはんなど
予防に役立つ生活のポイント3つ
1.人ごみを避ける
風邪が流行しているときには、人ごみに近づかないようにすることが第一です。
すでに風邪にかかっている人がくしゃみや咳をするとウイルスが飛散します。たくさん人が集まる場所には、風邪に感染している人がいる可能性も高くなります。
2.手洗いをしっかり行う
電車・バスのつり革やドアの取っ手などから接触感染をすることもあります。 帰宅時など、手洗いを欠かさないようにしましょう。
3.部屋の湿度を適切に保つ
室内の空気が乾燥していると、ウイルスが飛び散りやすくなり、感染しやすくなる可能性があるほか、のどや鼻の粘膜の防御機能も低下すると考えられます。加湿器などを利用して50%~60%程度の適切な湿度を保つことも対策になります。
こまめな水分補給や、十分な睡眠、定期的な運動などで体力アップを図ることも、健康的なカラダ作りにつながります。生活習慣をととのえていきましょう。
【参考・参照】
厚生労働省 令和6年度インフルエンザQ&A
〈https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2024.htm〉(最終閲覧日2024/11/29)
※本記事は、2016年1月に公開した記事を一部編集しました。