たんぱく質の代謝を助ける【ビタミンB6】

ビタミンB6は水溶性ビタミンの1つです。代謝を助けたり、皮膚や粘膜の健康維持を助けたりと、カラダの調子を整える上で欠かせない栄養素です。

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ビタミンB6の働き

ビタミンB6の働きには主に以下のようなものがあります。

たんぱく質炭水化物の代謝をサポート

ビタミンB6は約100種類の酵素の補酵素として働きます。特にたんぱく質を構成しているアミノ酸の代謝を助けているため、たんぱく質を多く摂るとビタミンB6の必要量も多くなります。

皮膚や粘膜の健康維持をサポート

皮膚や粘膜の細胞の再生を促進します。不足すると湿疹や口角炎などが起こる可能性があります。

神経伝達物質の合成をサポート

神経伝達物質の合成に関わっており、脳の働きをサポートします。

免疫機能の維持

ビタミンB6は免疫機能の維持にも大切な栄養素です。

ビタミンB6の推奨摂取量

ビタミンB6の推奨量は、以下になります。(※1)
男性:18歳~29歳 1.5mg/日
女性:18歳~29歳 1.2mg/日です。

過剰摂取が続いた場合

神経障害や筋力の低下、精巣萎縮や精子数減少などを起こすことが知られています。食事摂取基準では上限量が設定されています。

不足が続いた場合

湿疹や口角炎などの皮膚炎や貧血、免疫力の低下などを引き起こす可能性があります。

ビタミンB6が多く含まれる食材

ビタミンB6を多く含む食材は以下の通りです。(※2)

レバー(100g) 0.89mg
ヒレ・焼き(100g) 0.76mg
みなみまぐろ(70g) 0.76mg
カツオ(80g) 0.61mg
ピスタチオ(15g) 0.18mg
にんにく(5g) 0.08mg
唐辛子(乾)(1g) 0.04mg

ビタミンB6の摂取のポイント

ビタミンB6は脂質が少ない肉類や魚介類、野菜類や種実類に含まれています。唐辛子やガーリックパウダー、パセリやバジルにも含まれているため、これらを香辛料として料理に活用するとビタミンB6をプラスできます。

 

ビタミンB6は、私たちの健康維持に欠かせない栄養素です。また月経前症候群や妊娠中のつわりを緩和するという報告があり、女性にうれしい働きが期待できます。しかし、サプリメントなどからの過剰摂取には注意し、バランスのよい食事を心がけましょう。

 

【参考・参照】
※1 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)水溶性ビタミン〈https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316467.pdf〉(最終閲覧日:2025/5/1)
※2 食品成分データベース〈https://fooddb.mext.go.jp/index.pl〉(最終閲覧日2024/12/18)

 

※本記事は、2025年1月9日に公開された記事を再編集しました。(2025年5月1日)

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