猫背は痩せにくい?猫背を改善する簡単ストレッチ

猫背の原因は、前かがみでの長時間作業や、運動不足・老化などで背骨を支える筋肉が衰えてくることによります。デスクワークのPC作業やスマートフォンを見ている時間が長いことも、猫背の原因の一つです。この猫背の状態が続くと痩せにくい体質になってしまう場合があるのです。
通勤時間を上手に使って痩せやすいカラダに!「ながらエクササイズ」

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痩せにくい理由

猫背の人は胸郭(胸を囲う所)が狭く、また、呼吸筋の働きが弱って、肺の動きが悪くなります。肺活量が下がることでちょっと運動をしても息切れしたりと、姿勢の悪さゆえに心肺機能を低下させていることになります。

また、猫背になりながちなPC作業やスマートフォン操作も長時間同じ姿勢でいることが多いので、筋肉の緊張状態が続いて血流が悪くなり、「こり」の原因になったり、内臓を圧迫して機能が低下することもあります。

猫背で姿勢が悪いままでいると、気づかないうちに心肺機能や内臓機能の低下・血行不良が起きて脂肪を燃やす基礎代謝の低下へとつながる可能性があるのです。

改善方法

日常の生活から意識することが大切です。様々なシーンでの改善方法をとり入れてみましょう。

イスに座るとき

  • 顔を正面に向け、腰をピンと伸ばす
  • 腰とイスの背もたれの間にクッションを置く
  • 足を組まない
  • 椅子の高さを両足裏が床につく位の高さに調整する

立っているとき

  • 頭を上から糸で引っ張られているイメージで立つ
  • 片足に重心がかかる立ち方をしない

手軽にできるストレッチ

◆後ろ手組みストレッチ
1.後ろで手を組んで胸を張るようにして背をそらす
2.3秒ほどキープしてゆっくり戻す
※これを5回繰り返しましょう。
代謝アップにつながる「30秒の朝ストレッチ」

◆上の手組みストレッチ
1.背中を伸ばして座り、腕を上に向かってまっすぐ伸ばして手を組む
2.息を吐きながら体をゆっくりと左右に倒す

キャット&ドッグ
1. 四つん這い*の姿勢になり、息を吸い、目線を斜め上に上げながらゆっくりと背中を反らせる。腰を反るというよりも胸を張るという意識で行います。(*肩の下に手の付け根、骨盤の下にヒザがある状態。背中はまっすぐ。)
2. 続いて息を吐きながら、おへそを見るように背中全体をゆっくりと丸める
※ご自身の呼吸のペースで5回続ける

 

簡単なストレッチなので、できれば毎日やりましょう。空き時間にこまめに動かすことが大切です。寝る前に腰の下にクッションを置き、腕をバンザイの位置に置いて深呼吸をするのも猫背解消にもなり、リラックスできますよ。でもそのまま寝てしまったら腰を悪くしてしまうかもしれませんので注意してくださいね。

【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。

衞藤敬子

管理栄養士
衞藤敬子

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